2011年1月27日木曜日
ただいま。
実は、昨年末に帰って来ていました。
帰って来てからの日々は、旅中と比べると充実感やスリルが無く脳が落ち着いてしまい、その落ち着きが裏目へと繋がりいつの間にか自分をむしばみ、どことなく無気力で体を動かすことが億劫な状態が続いてました。俗に言う“燃え尽き症候群”ってやつでしょうか・・・
しかし身体はむしばまれたものの、写真への炎は消えることなく静かに燃え続き、今ようやく目の前の見えない道を歩き始めました。そして旅を通して学んだこと、感じたことを糧に今後の人生を謳歌したいと思います。日本徒歩縦断旅写真が雑誌に載る時、また会いましょう。
ありがとうございました。
※近日、新しくサイトを作り作品をアップしていこうと考えています。
2010年12月23日木曜日
ヒッチハイク
前々から心の片隅にこの言葉は隠れていた。写真を撮る事が主体の自分には少々不向きなように思っていたため、なかなか実行に移す機会に恵まれてなかった。
しかし、日本徒歩縦断を終えた今。帰途に向かう手段に『ヒッチハイク』はもってこいだと旅前から思っていた。
このチャンスを逃したくない。絶対やってみよう。
佐多岬を離れ人通りのない坂道を県道に出るまで下る。(猿はたくさんいた…)
日本徒歩縦断達成の余韻は忘れ、何か新しい事に挑戦する時のゾクゾクする不安な気持ちで窒息しそうだ。
まずはリハーサル。右の袖をまくり上げ、腕を伸ばし拳から親指をピンと立てる。誰もが一度はブラウン管の中で見た事のあるアノ光景を自分がしていると思うと一寸恥ずかしくなった。
北へ歩き始めて約1時間、距離にして約4キロ。車が来る気配が全くない。考えてみれば最南端の岬から来る車なんてない…。しばらく歩を進め人家がポツポツと見え始じめた頃、ついにその瞬間が訪れた。
後方からエンジン音が聞こえたので振り向き、確認する。小さな白い軽自動車。
緊張している自分がいた。そして心が迷いを生じ始める…実行に移す決心がつかない…。車はみるみるうちに迫り来る。サインを出さなきゃ…でも腕が挙がらない…どうしよう…どうしよう…あぁぁぁぁ。
車は何も無いように風を切り裂き通り過ぎていった。数秒間に緊張と動揺で怖じけづいてしまった。一歩越える勇気が足りない…。
その後、車は対向車線に数台通り過ぎてゆくだけで自分の進行方向にはなかなか来てくれない。心に焦りが加わり始めたそんな時、2度目のエンジン音が耳に届く。
坂道の下から徐々に車体が姿を現し近づいてきた。
「一歩越えろ。一歩越えろ。一歩を越えろ。」
そう声に出しながら真横に腕を伸ばし、スジがつりそうなくらいに親指を突き立てサインを作った。緊張と興奮と不安が混ざり合った一時。
すると車は自分との距離を幾分空けるようにして通り過ぎて、そのまま奥のカーブの消えていった…強く握られた指先は寂しく崩れた。
こうして人生初のヒッチハイクは失敗に終わった。(またひとつ良い経験が出来た。)
年末までには帰りたいと願う。厳しい道程かもしれないけど僕は諦めません。諦めたらそこで試合終了ですよね?安西先生。
